Welcome to AIRWORKS HP
HOME Turn Point 空遊録 編集長日記 Collections Contact
Back
 (2)知床・国後・雌阿寒岳

020627 Dep. Kitami 09:23-13:19 Arr.RJCM 3h56m
Dep. RJCM 15:05-17:30 Arr. Takikawa 2h25m
何年かぶりに知床の空撮をした。

予報では、北海道太平洋岸は、曇りベース。いよいよ例の海霧の季節到来かな、と覚悟した。ま、北見を離陸して、行ってダメだったら戻るだけ、という覚悟で出発。サロマ湖からコーストラインをいく。潟湖の多いエリア。自然の造形の妙を楽しみ、知床半島へ。

半島の延長線、すなわち知床岳・硫黄岳・羅臼岳、半島根元の斜里岳、さらには雄阿寒岳、雌阿寒岳と連なる火山の南側は、低層はどうかしらないが、山岳の上には雲は微少だ。シメシメと思って撮影を進めていく。

以前なら、半島に接近する前に、自衛隊の防空レーダーにコンタクトするのがならわしだったが、最近は義務的な要求はないようだ。が、まぁ物理的・実質的な国境も近いことだし、これをモニターする。

羅臼岳に接近するR334(知床峠)あたりを通って南側に出ると、やはり半島の南岸は低い雲がいっぱい。その先に国後。山岳や高地は雲上に突き出て見える。半島の端へ特徴ある山頂を辿っていくと、そのうち爺爺岳というのか、国後富士ともいえるあの島北東部の高山も、冠雪のストライプがよく見えるようになる。

モニターするヘッドワーク(防空レーダー)にコンタクトする民間機があった。JA**CPとかいうから、中日新聞かどこかの取材機だろう。

20,000ftから降下して、彼らも知床を撮るらしい。空撮=脇見操縦の典型、その結果・・・・・といったザマになると怖いので、こちらもレーダーにコンタクト。何度の方向・何マイルと教えてくれるが、結果的に全く視認できなかった。

知床の突先と、国後東北部の山岳や高地が1コマにおさまる写真など撮って、次は尾岱沼。幸いここも雲はナシ。しかし、何年か前と比較すると、湾内の陸地化が急速に進んでいるように見える。干潮だったせいもあるのか、海草の異様な多さ、ホタテ?の養殖なのか人為の囲いなど見て取れる。200ftにも降下して、よく観察した。

サロマ湖


雌阿寒岳


雄阿寒岳


知床半島
砂嘴により生まれた湾内。少し離れた場所を見ると、早朝のみしか見られないと思っていた打瀬網を使うシマエビ漁が行われていた。3角帆を立てた漁船が10数ハイ。これが撮りたくて道東に展開したのだったが、どこの滑走路も朝の離陸がかなわず、諦めていたのだった。前の晩、北見市内の居酒屋でシマエビは?と尋ねたら、まだなかなか入荷しないんですよ、と言っていたが。

中標津空港の北側を通過して、摩周湖、クッチャロ湖、美幌峠、そして遅い昼食のため女満別へ。

自分の腹を満たしたら、機体の腹を満たさねばならぬ。女満別のアブガスは日本一高い(売り主の北海道航空がそう言っている)リッター240円(+後納の航空機燃料税26円)だ。北見に立ち寄って、ハイオクを入れれば、110円かそこらでチャラ。

で、農道空港にこれから行くよ、と電話したら、南の風、90度クロスの15kt。冗談じゃなく危ない。命に代えられないので、高い航空ガソリンで我慢する。

北見在住の某氏によれば、あの農道空港も、お金をかけた風向調査を2年にわたってやって、卓越風は絶対的に南北と決まっていたのに、出来上がった滑走路は東西だったという話があるらしい。

午後というか、夕刻のミッションは、稚内に行きたかったが、雨か曇りかで目的地変更。雄阿寒・雌阿寒を撮って、滝川に帰ることにする。

滝川到着が夕刻5時半。SATAの関係者が帰ってしまうと、あそこの宿泊施設に泊まることもできないので、大雪山系の南側、糠平湖の上空から新千歳FSCを呼び、「お願いですから、以下の伝言を滝川滑空場に電話してください。電話番号は****です。JA09AWのETAは5時半から同40分の間となりますので、よろしく、です」

しっかり5時半に着陸すると、主任教官氏が残業?して待っていてくれた。ヤサを確保するのが精一杯で、給油も、翌日の計画・調整もままならない。

TOP
TOP | about AIRWORKS | 通信販売について | Contact

Copyright Hiroshi Seo All Rights Reserved