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困ったことがあった。最近特に空撮用パイロットが手薄なのだ。
これは、資格あれば、あるいはある程度飛んでいれば、誰でもいい、というものではない。もの凄い度胸と、もの凄い細心さを併せ持っている、気心の通じるパイロットでなくてはならない。
あれだけ層の厚い大利根でも、ユカちゃんがNFAの社員になり、スダチが事もあろうに、年度がかわると遙か彼方の離島勤務となってしまうと、「まかせた」と言い切れる人材がいない。1,000時間を超えて、まだまだ技量が伸びていくような人。いたにせよ、曳航パイロットやパラジャン・パイロットなど、何かと用務のフライトが用意されていて、こちらまで回ってこない。「オレ、撮るの止めて空撮パイロットをするから、アンタ撮って」と言いたくなるほどなのだ。

連休の空撮のヤマは、丸ちゃんだから、丸ちゃんに誰がいいか聞いてみた。
「翼は?」
「あれ、滋賀県人じゃないの?」
「もう、随分前に東京に戻ってますよ」
そんなら丸ちゃん同期の翼クンに頼もう。
トランスジャパンの空撮が彼の再デビューであった。10年振り?
「で、連休の連休たる日はあるの?」
「3日から7日まで、家庭内協議の結果、お休みを貰いました。この間ならお付き合いしますよ」
「OK、サンキュウね」
でも、30日の福井はどうするか。

おお、そうだ、ニコちゃんはどうか。およそグライダーには無関係だが、元空自のF-15乗りにして、今は写真家だ。編隊飛行は戦闘機乗りの最低要件だから、慣れない機体でもやってのけるだろう。彼は岐阜在住だが、RJNA県営名古屋に立ち寄って一緒に福井に行けばいい。

4月29日朝、1人で大利根を離陸して、とりあえず飛騨に向かった。飛騨で条件が良ければ、健児クンにでも乗ってもらって、乗鞍山頂付近を楽しむ機体を撮り、日没くらいに名古屋に着陸すればよい。空港から駅前までの、便の少ないマイクロバスの時間に合わせて・・・・・
でも、飛騨ではこの日、条件はなかなか渋く、山頂まで上がる機体はなさそうだった。撮影の被写体になるために、10,000ftの山頂まで曳航されてもいい、という奇特な人もいなかった。残念だが仕方がない。
飛騨には、デュオディスカスをお持ちの堀田さんが、名古屋からセスナで飛んできておられた。「私、夕刻名古屋に帰ります。名古屋でお食事でも・・・・」と誘って下さったので、ありがたくお誘いをお受けすることにした。
堀田さんのセスナに30分ほどビハインドで名古屋に到着。再合流し、ついでに駅前のホテルまで送ってもらった。

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