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We Love SOARING 2008


日本滑空協会公認カレンダーは、1988年版から発行を始めました。おかげさまで二十歳です。

このカレンダーの制作は、各地の滑空場を訪ねていき、一緒に飛んで作れるので、とても楽しいです。2008年版は、撮影も、印刷管理も、ずいぶん安定的になったという感慨とともに、少しの自信があり、とても気に入っています。 いつまで持続できるか自分でも分かりませんが、新たな次の20年を目指して制作を続けて参ります。

2008年版「We Love SOARING」グライダー・カレンダーは、10月20日ころから発送開始です。

カレンダーに折り込んでいる「TP NEWS No.11」をPDFファイルでサイトにアップしました。ご家庭のプリンターで印刷していただくと、AIRWORKS関連書物のご注文が、FAXや郵送で容易な、オーダーシートも含まれています。
その他、新たに発刊計画を開始した『日本の滑空機』図鑑に関するご紹介もありますので、お見逃し無く。
こちらのリンクからPDFファイルを開いて、ご覧下さい。(AdobeReaderが必要です)

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サイズは340mm×450mm。表紙+各月1枚・計13枚の写真で構成しています。料金は通常1冊2,200円(送料別)ですが、10部以上ご注文いただくと1部2,000円にディスカウントし、送料も無料でお送りします。料金は通常1冊2,200円(送料別)ですが、10部以上ご注文いただくと1部2,000円にディスカウントし、送料も無料でお送りします。

10部以下のご注文には、パッケージ料を付加した以下の送料が必要です
関東・信越・南東北・北陸・中部=840円
北東北(青森・秋田・岩手)・関西=940円
中国(岡山〜山口)=1,050円
四国=1,150円
北海道・九州=1,260円
沖縄=1,360円


代表者の名前(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号、購入冊数、宅配便での希望配達時間を忘れずに!


また、日本滑空協会を通じて10部以上ご注文があった場合は、売上の一部を世界選手権派遣支援金として寄付しています。ぜひクラブでおとりまとめいただき、ご注文ください。

滑空協会を通じて注文される場合は、代表者の名前(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号、購入冊数、宅配便での希望配達時間を明記し、ハガキかFAX、E-mailでご注文ください。

〒105-0004 東京都港区新橋1-18-1 航空会館内
 日本滑空協会  FAX:03-3519-8075番 e-mail:jsa@japan-soaring.org




表紙 Rolladen Schneider LS 8-18 + DG-500M / JA221A+JA11AA+JA2543
春分の日でした。今日は関東在住の機体にとって、XC日和ではないかと気にかかるものがあったので、板倉へ行き各機の動向を探りました。世界選手権を目指す市川・丸山両選手が北に向かうと言います。撮影機G109Bはつかず離れず雁行します。離陸後1時間と少々で、LS8はサーマルを繋いだだけで100km北の那須の上空にいました。そこへ大利根を離陸したDG500が、筑波山の海側から八溝山系を伝ってやってきました。じゃぁ3機で編隊飛行を撮ろう。DG-500には那須から帰路につく予定を逆行してもらい、機影が大きいので長機を担ってもらいました。帰るの大変? でも、日本のトップレベルを描く、なかなか豪華なシーンです。背景の那須岳はおろか、猪苗代湖も見えそうです。写真もさることながら、グライダー・パイロットのひとりとして、滑空気象の読みが当たったことが、何とも嬉しい1コマです。


1月 Rolladen Schneider LS 8-18 / JA221M
那須からの帰路でした。「1M」を発見し、氏家あたりから鬼怒川に沿って南下します。いやが上にも関東平野の広さを感じさせる流域の風景です。眼下の比高地の一角には本田技研のプルービングセンターがあり、手頃な地上目標になっています。遠望する茂木方面には頼れそうな雲がありますが、この時点でここはブルーです。サーマルの減衰が予想より早いようで、板倉へ向け淡々と飛んでいました。


2月 Schleicher ASK13 / JA2256
大利根で修理改造後の試験飛行を行う同志社大学のASK13。尾翼・左翼に描かれた正三角形3個のマークは、国あるいは土を意味するアッシリア文字を図案化して1893年に制定されたものだそうです。「一国の良心」を育成したいと願った創立者新島襄は、「良心の全身に充満したる丈夫(ますらお)の起り来(きた)らん事を」(正門脇良心碑)と書いています。飛行安全を考えたときに、グライダーは根元的には1人乗りであることに思い至ると、これはとても響く言葉のように思います。。


3月 Grob G103 Twin U/ JA2284
TPに掲載する日本グライダークラブの広告写真の撮影のために板倉に行きました。「美人に撮ってね!」というプレッシャーの中での空撮です。飛行経験豊富な女性教官2人のTwinUは、教官相互の技量確認を定期的に行うフライトを兼ねています。当然飛行ぶりにも余裕がありますが、結果の写真を気に入って頂けなかったらどうなるの?と撮影機サイドはちょっと心配。撮影機は曳航機ハスキーなので、前からのアングルを一生懸命に探りました。


4月 Schleicher Ka6E / JA2372
冠雪の残る北アルプスの連なりを遠望し、川中島戦場跡を真ん中に置いて、長野盆地のほぼ全貌をとらえた気がしました。長野滑空場は千曲川に犀川が合流する下流、上信越道須坂長野東ICと長野市内を結ぶ屋島橋の上流に位置しています。市街地や高速道ICから近く便利ですが、橋と滑走路が接近しており、クライムが悪い機体では北風微風時の離陸が気になります。交渉は大変でしょうが、舗装滑走路の南への伸張を、ぜひとも早期に実現してもらいたいところです。なぜなら、ここは多くの人、多くの機体を呼び寄せるに足る、上がりのきっかけがとても豊かな場所だからです。近くの山から張り出した尾根の斜面風が、北アルプスはもちろん、遠く南アルプスにも誘います。それで上がったKa6を追いました。


5月 Schleicher ASW28-18 / JA2818
飛騨から離陸し、5月連休の穂高を楽しむASW28-18。この日は北アルプス最深部の薬師岳を目指し10,000ftで向かったものの、あと余すところ6km、それに必要な千数百ftが稼げずUターンしたのでした。帰路にも通った穂高は、極めて表情豊かな山岳です。上空から見るにつけ、登山者を誘引する魅力が理解できます。奥山は雲のシャドーです。残雪の白の穂高稜線と陰の黒の対比を強調しました。自ら飛べる、飛べないにかかわらず、こうした風景を見ることだけでも山岳を飛ぶ面白さが増幅されるはずです。最寄りの飛騨や長野にはモーターグライダーもあることだし。


6月 Schempp-Hirth Duo Discus T / JA21TD
例年梅雨入り前には、恐ろしく透明度のある日が1日か2日はあるのですが、それが週末に当たる確率は高くありません。ゆえにこの時期の空撮機体写真を選ぶことには苦労します。東北道佐野付近でしょうか、旋回するDuo Discus にジョインナップしました。機体の運航者は東工大OB会有志を中心とするグループで、同OB会には例年多部数のカレンダーをご購入頂いています。一度はご登場頂かねばなりません。


7月 Glasflugel Std. Libelle H201B / JA201B
きわめて爽やかな夏の利根川下流域です。背景には印旛沼北部調整池や安食の街並み、そして干拓地特有の田圃地割りや旧流路を描く家並みも分かります。一世を風靡し現在も5機が登録されているLibelleですが、可動機はこの201Bと滝川のCLUB LIBELLE / JA2186の2機だけになってしまったようです。なお、次号『TP』では、読者の手記「私のリベレ体験」を募集しています。搭乗経験のあるパイロットのお話を聞かせて下さい。


8月 LET Blanik L13 / JA2193
カレンダーの編集を進めていくうち、各ページに色が乏しいという印象を受けました。FRP機全盛の昨今、これは仕方ないことですが、塗装された羽布張り機や金属機は、まだ相当数が現役のはずだと思い、宮城県航空協会の黄色いブラニクを思い出しました。角田に出かけ、滑空場と太平洋を隔てるリッジの上で、何度も旋回を続けてもらいました。このリッジが結構海風の進入を防ぎ、斜面・サーマルの上昇気流を作ってくれるようです。



9月 Schleicher ASK21 / JA21AG
猛暑の日、まさに岐阜の多治見と埼玉の熊谷では41℃という観測史上の記録更新となった日に、熊谷市となった妻沼に行き、原田杯の参加機を撮影しました。青山学院大学の新しいASK21。このカレンダーは空撮をメインにしていますが、常用撮影機G109Bでは、どうしても左後方からの絵になりがちです。つらつらと掲載候補の13点を見たとき、それが重荷になりました。そこで、画面左へウィンチ上昇するこの機体。胴体に流れる陰、翼型を想起させる翼根下面の凹み具合を表す陰に少し惹かれました。


10月 Scheibe SF-25C Rotax Falke / JA25RF
グライダー・カレンダーが空撮メインなのは、機影を機影らしく、ということに加え、風景写真の要素がいるからです。中には尋常ではない風景もほしいです。これは美瑛滑空場からほど近い十勝岳の火口を飛ぶ“大倉滑空道場”のファルケです。前回十勝岳を訪れたときは猛烈な噴煙でしたが、この夏はやや静かなため結構接近できました。じつはこの夏、北海道を訪れ4日間で5カ所(北見・新篠津・美瑛・滝川・当麻)、一部2回の訪問で、のべ7カ所の滑空場を巡り、都合17機の空撮を行いました。どの写真もこのカレンダーに入れたかったのですが、同じ季節に何枚も、というわけにもいかず、次の2009年版や、計画中の現用全機種を網羅する『日本の滑空機』図鑑、あるいは次号『TP11』における掲載を期待して下さい。


11月 PZL Swidnik PW-5 / JA21GM
『TP10』で学生航空の記事「春」を作るために妻沼に行きましたが、その時、朝日新聞グライダークラブのこの機体も撮りました。小さなPW-5ですが、安定的に真っ直ぐ飛んでくれたおかげで、撮影パイロットの高い技術が被写体機に寄りに寄ることを可能にしました。18mm(35mm換算27mm)ワイドレンズの作用を使い、広大な関東平野の広がりと大河利根川を写し込みました。晩秋の透明度ある空は気持ちがいいですが、遠くの逆転層がちょっと気がかりです。


12月 Schempp-Hirth Std. Cirrus / JA2223
実は5月の撮影です。遠方の山には雪がありますが、12月なら近くの山にも、離陸する飛騨の滑走路にも冠雪があるはずです。飛行条件も極めて難しいものとなり、撮影の機会は皆無かもしれません。ここでは、機体下面が、この直下の乗鞍岳山頂部の雪の反射を受けて、レフ板を使った商品撮影のように明るく撮れていることに免じて、雪と雪の季節を想起して下さい。雪山での機体空撮がこんなに光に多様性をもたらすことは新鮮でした。また、多分にフロックではありましたが、低翼機G109Bで被写体機の時代性溢れた丸い機首を前方から撮れたことも嬉しいものでした。
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