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TP11発行案内


TP11発行のお知らせ

5月20日、『TP11』を発行いたしました。
AIRWORKSダイレクトでのご注文は、いつも通り、メール/FAX等にて承ります。ご注文方法はこちらのページ(ご注文について)でご確認下さい。

TP11の発行に際しては、いつも送料をご負担いただく編集部からの直送通販の読者の皆様には、日本フライトアシスタンスのご協力により、編集部が製作したA4判オールカラー全16ページの『JFA catalog』(このページ下部にサンプル画像有り)を付録としてお送りします。


TP11の内容をご紹介します。

○The reason Why DUO
 当代一の人気機種ではないかと思われるDuo Discus、国内在籍機のほぼ全機11機を空撮、すべての所有者・運航者に手記を書いて頂きました。「なぜDuo Discusか」がテーマです。
 Duoにした機種選定の理由、この機体のクラブに対する貢献度、この機体ゆえの問題点、Duoならではのフライト実績、この機種に期待する事柄、なるほどと思えるその他のエピソード・・・・・。

○枕崎でグライダー
 グライダー不毛の地であった南九州に新たにグライダークラブが誕生します。グッドニュースではありませんか。開聞岳を背景に飛ぶASK13は、遠く大野滑空場から、曳航機ファルケは羽生滑空場からの遠征で、プロモーションを兼ねた「試験運航」が行われました。取材機G109Bも市議会議長の体験搭乗を担ったりして。首謀者市川明夫さんのレポート。この立派な「枕崎」の書は、同名の焼酎のラベル。本場の美味さに感激して許可を得て使わせてもらいました。

○Dyneema、大野滑空場のプラスチック・ケーブル転換大作戦
 2005年の滑空機連続事故をふまえ、ウィンチ曳航では可能な限りの安全対策を、ということで、鋼索からの転換が始まっています。先陣を切った大野滑空場のウィンチ改修作業、初曳航の印象、この曳航索の隠れた安全性、などを語ってもらいました。

○那須WAVE日記
 思えば13年前、あの阪神淡路大震災の直前に、那須岳の麓でウェーブキャンプが行われました。獲得5,000mを得た小誌編集長、じつはTP02に掲載するつもりで、かなり克明な手記を書いていました。未知の領域に立ち向かう時は、いくつもミスがあるし、対するパイロットのひ弱さも目立ちます。体験直後に書いたものですから、フレッシュでリアリティにあふれています。書かれた内容にはコンプライアンスにかかわる問題もあるかもしれませんが、今後のために広く情報を共有することがいいと思い、公開することにしました。

○異常姿勢回避巡回教導
 異常姿勢からスピンにつながる事故がなくなりません。(社)日本滑空協会・曲技飛行委員会の櫻井玲子さんたちが各地のクラブを回っています。「スピン事故は、そもそもは失速からの回復ミスが原因ですが、失速そのものの回復操作は引いているスティックを戻すだけです。非常に簡単な操作にもかかわらず、この操作ができずに重大事故に陥っている理由は?」スピンに入っていることを認識しないからではないか、との見地から、そこを体験させています。一連のフライトの内容の解説、体験の印象などをご紹介します。

○コンドルの夢
 ビンテージ・グライダー収集家の本多誠之さんと老齢の筋金入りのお仲間がCSH相模原工房で行ってきた1959年製ガル翼複座機シュライハー・コンドル・の修復作業。時折あの夢のようなショップを訪れて作業の記録写真を撮ってきました。歴史が込められた機体構造、修復技術を見てください。機体仮組が終わり、そろそろ羽布張りという時、本多さんは旅立たれてしまいましたが、機体は4月末にはオーストラリアで完成し、飛ぶことになりそうです。日本でも早く飛ぶ姿を見たいものですし、本場のビンテージ・ラリーでも披露してほしいです。

○弁護士ShinのTOY HOUSE
 こんな夢のような自前格納庫は、あり?! 外国じゃなくて日本でのこと? そうなんですね。更地から、ヤフオクでバスタブや便器も買って、バイクとファルケのための理想の「Field of Doreams」の完成までを絵で追いつつ、セカンドハウスの意味と、なぜ羽布張りSF-25Bでなければならないか、を語ってもらいました。

○若者増えてK8B
 『日本の滑空機 図鑑』のために栗橋に行くと、「元学生」オジサン航空連盟のようなクラブに、若者がいっぱいでした。K8Bも元気に飛んでます。ASK13も増機されるそうです。どうしちゃったの?です。今に至るいきさつと、K8Bの存在理由を伝えてもらいます。

○Glider Kaleidoscope
 ドイツのPeter F.Selingerが会期中に撮影した全写真2,000点あまりを送ってくれました。何日もかけてその全コマを見て写真を組みました。今年の本戦を控え、ビンダーのEB28、etaといった超弩級機、電動機アンタレス、LS10など新しい機体から、25年前登場の機体まで登場し、プレワールドはグライダー万華鏡でした。その雰囲気をお楽しみ下さい。

○FLIGHT LIFE
 小誌と大学生とのコラボレーションです。外の世界に向かって、自分たちの活動をどのように紹介するか、『滑空への招待』学生版は成立するだろうか、をテーマに、写真の一部と文章はすべて、学生航空を担う諸君が作ってくれた誌面です。この16ページを2,000部の抜き刷りとして独立させ、実際に新人勧誘に使って頂きます。

○クロスカントリー・ソアリングは、ここを、こう読み、こう飛んでみる。
 大利根のJMGCは技能証明を取らせるメッカでしたが、XCソアリングの名手も多くいて、新たに距離飛行を目指すコース「チームチキン」が生まれます。そこでは、XCS日本語版を指定教本にしてもらえました。これが増刷の大きな理由にもなりました。ビギナーにはところどころ難解で、消化不良を起こすかもしれないという懸念を払拭するために、本書の読み方と実践方法を解説して頂きました。本書未読の方はぜひ合わせてお読みください。具体的に遠くへ進出する一歩になるかもしれません。

○北海道への6日間。
 『日本の滑空機』図鑑に必要なグライダー写真を撮ることを主目的にG109Bで北海道に飛んでいきました。釧路への夜間着陸に始まり、知床や火山や新千歳滑走路脇の湿原を撮り、4日間でのべ7カ所の滑空場を巡り、17機を空撮するという、1日3ピリオドのミッションを組んだ濃密な旅でした。予定どおりに帰る計画でしたが、秋雨前線到来。かなり迷いましたが、ぎりぎりまでいろんなことを見定めて、それは主に自分を見る、ということでしたが、どうにか帰ってきました。

○福島空港にDG-800 OUT LANDING?! WHY NOT?
 燃料系のトラブルでSL機が空港に降りました。降りる方は空港に慣れておらず、降ろす方は機体を知りません。何たって、自家用試験前のオーラル練習で、「空港の脇で降りなければならなくなったら、どうする?」の問に、面倒なことが起きそうだから河川敷に降りる、と言った筆者です。しかし今は「航空」の一員の自覚があります。で、何が起こるのか。新聞記者の取材は受けたし、インシデント報告書も書くことになったけれども、以前と違って、ずいぶん明るい雰囲気になりました。空港を怖がらないで上手に使わせてもらいましょう。


TP11の発行に際しては、いつも送料をご負担いただく編集部からの直送通販の読者の皆様には、日本フライトアシスタンスのご協力により、編集部が製作したA4判オールカラー全16ページの『JFA catalog』を付録としてお送りします。

計器と無線機、コクピット&コントロール、補修素材と空力向上、車輪まわり、曳航ツール、自記高度計、トレーラー関係、運航アイテムズ、エンジンまわり、これら9分類、280アイテムの製品について、写真、製造会社、型式、価格、対象機種等を掲載しています。為替の変動等が激しい時代ですから、記載した価格データがいつまで維持されるか分かりませんが、このカタログの登場で、部品等購入の大きな目安をつけることができると思います。グライダー所有者、運航者、航空部機体係必携の小冊子になることを願っています。



えっ今回の発行はやけに早いね。そんな皆さんのお声が聞こえそうですが、今回は「枕崎」、「ダイニーマ」、はたまた「プレワールド」など、早くお伝えする方がよい、いわゆる季節ものが多いように思います。本戦が行われてしまってはプレワールドもないだろう、ということで急ぎました。
 さて、今号では密やかに可能性を感じることがひとつありました。「異常姿勢回避巡回教導」で少しお見せしたイラストです。撮りためた写真をベースに、PhotoshopやIllustratorなどのソフトを行き来するように使って絵にしますと、写真の生なところが消えて、いろんな事象を抽象化することができるようです。これを描きためていけば、今までなかった表情の「グライダーの教本」ができるかもしれない、と思い始めました。
 また、すでに今号の編集と平行しTP12の用意も始めています。ASK21の計器板前にパイロットに向けたカメラを載せる用具(ウィンチ曳航や曲技時の操縦者の表情、その背景に滑走路や地平線を撮る)を作りました。いつか制作したい『FLIGHT LIFE』第2集などに有効な道具になると思います。さらに、DG-500の前席パイロットの顔の脇にカメラを置く用具(高技量者が見定めるもの、捨てる雲、拾う雲などの峻別が分かる絵を、計器板を入れて撮る)も作りました。これらを使い、画像的にも新たな試みをしたいと思案しています。

TP11の、AIRWORKSダイレクトでのご注文はメール/FAX等で承っております。ご注文方法はこちらのページ(ご注文について)でご確認下さい。

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