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久しぶりにピュア・グライダーに乗った。PW-6U。

よくよく調べてみると、エンジンのないグライダーに乗ったのは、2年半前らしい。何やってんだろ。遊ぶ暇は、ず〜っと、なかったなぁ、と自分で自分に同情した。

PW-6Uは、ワールドクラス機PW-5の複座型で、複座機ながら小型軽量で、とても取り回しやすそう。

PW-6U

少人数のオペレーションにはとてもいい。小型だと、将来の翼表面の塗り替えなどもきっと安価につくはずだ。そのくせ滑空比は34だとか。翼が短い割には沈下も小さい。そして安価。PW-5と合わせて買って、なおASK21より安価らしい(機体価格は変動する要素が多いから、正式の見積はディーラーに聞いてほしいが)。

操縦したフィーリングは、ま、格好の割に小気味いい、ということだろうか。21のように、ぶにょぶにょすることはないが、どことなくソフトで、SF34ほどには尖っていない。ストロークの短い操縦桿で、エルロンも比較的軽く、比較的加速感が良くて、70年代80年代の原設計機とは、やはり時代が違うのかな、といった印象。ラダーがややゴリゴリした感じがあって、それがちょっとつや消しの感もあるが、全体的に「楽しさ」が感じられて、ぼくは大いに好感をもった。

もうひとついいのは、東欧機らしく、トレーニーに迎合していないところだろうか。

全体的に速度速く、操縦が崩れていればスピンにもちゃんと入る。ともかく、全部きちっと教えてもらえ、ということを言いたい機体なのではなかろうか。この機体に限らず、資格取得前は、何でもかんでも体験させてもらうのがいい。でないと、後で損をする。

聞いたところでは、飛行規程に書かれたストール・リカバリーでは、「失速したら手を離せ」と書いてあるようだ。これは面白いね。ホントかよ?と思って、乱暴にフル・ストールさせた。下方深くを向いて、回りそうな気配になったところで手を離したら、シュンと戻る。確かにそうだが、でも、もしトリムが狂っていたら、どうなるんだろ、とは本機に関係しなかった耐空検査員の感想。確かめてみれば良かった。

ま、曇り空のなかで1回15分ほど乗っただけだから、大して大きいことは言えないが、飛んでいて楽しいし、注目に値する久しぶりの新型複座練習機であることは間違いない。

次号TPで、さらに詳しく報告予定。
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