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今日は、小山に出かけ、ニンバス2の撮影を行った。次号TPのための撮影だ。朝は関東平野中快晴。しかし、午後は強烈な寒気が上層に入ることが予想されていて、一部では雨の予報もあったため、スピーディに仕事を進めた。

オーナーの一人、中西さんは、機齢30年になる「200万円の中古機」(その後、装備の付加やトレーラーの改修で、だいぶ膨らんだそうだが)というが、滑空比は49だそうで、20mスパンの、「古くてもニンバスはニンバス」なのである。

ニンバス2

いかに最近の機体が高性能だからといって、15mクラスならば、まだ相手にならないらしい。性能のコスト・パフォーマンスには注目したいものがある。トレーラーも特徴的で、トレーラーの中にトレーラーが内包されたシステム。クラッシックな、努力の結晶といえそうな興味深いワンマン・リギングのシステム。これらは写真で語るのがいいだろう。

また、胴体はシーラスと共通。この機体は初期の型で、水平尾翼が全遊動なのも同じ。着陸には、ドラッグ・シュートを使った時代の産だから、方向舵下部にそれをディプロイするシステムがある。そして、着陸は、今の機体ほど容易ではないという。

撮影機は菊地さんのハスキーにお願いした。G109Bでは、斜め前方からの肝心なアングルが得にくいからである。

曳航後、撮影に移るのだが、曳航索がジャマ。このハスキーには自動巻き取り装置がない。そのため、曳航索の根本にくくりつけた紐を「手動巻き取り」して曳航索を手繰り寄せ、索全体を機内に収容し、それから被写体機に接近した。この間の失高は500ft以上。でも、安全のため仕方がない。

降り注ぐ太陽のせいか、低層にはサーマルもあったが、2,000ftから上は、ただ荒れているだけ空。西風も強烈で、予想外に撮影時間が短かったが、でも、晴れてもいたし、たぶん撮れているだろう。

約束通り10時に小山に着陸し、機体の準備をお願いし、撮影フライトし、離陸するまで約2時間。強風が吹き始めて帰れなくなるのが怖く、そそくさと帰ってきた。

本来なら中禅寺湖を背景の空撮をしたいし、さらには、ドラッグシュートを使い降りてくるシーンも撮れればいいが、これらは次の機会に持ち越し。その時は、超望遠レンズを持っていかなくては。正面から圧縮して撮れば、機体の後で開傘したシュートが大きく写るからである。
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