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モーターグライダーに乗り、地学や歴史、空から見た民俗学といった世界に飛んでいく−。この機体は、一種独特の脚立なのです。

絵はがき的美しい風景には、それほどの関心はありません。上空から見下ろす風景は、いろんなことを物語ります。絵はがきと同じように空から撮影した「斜め写真」の世界ですが、もし1行の説明があれば、そこから急速にイメージがふくらみ、納得することができるような空撮風景があると思うのです。それが目標です。

漫然と飛んでいては面白くないのです。飛ぶことに何かプラス・アルファとなるテーマを持ちたいのです。そのため、事前に参考図書を漁り、地図を調査し、時には管制機関とフライトの調整をして、飛んで行きます。

そもそも小型機のフライトは、この現代に残された、数少ない本格的な冒険でもあります。

天候との戦い、日程や時間との戦い、自分の技量を推し量ると、なかなか思い通りには推移しません。そのたびに、自分自身を見定めます。塀の向こう側には墜ちたくありません。飛ぶことは基本的に趣味であり、遊びですが、その意味で修練の場でもあると思っています。

G109B/JA09AWは96年12月導入以来、6年で総飛行時間は約1,000時間となりました。年間200時間弱のペースで飛んでいます。北は利尻・礼文、南は石垣、与那国まで、離島の空港をのぞけば、わが国のほとんどの空港を訪ねました。
また、99年5月には韓国へも出かけました。

こうした、時に国境をもまたぐ長距離のフライトは、アマチュア・パイロットが飛ぶモーターグライダーに何が可能かを追求した、ひとつの成果になるといいと考えています。

「空遊録」は、フライトの実状のご報告ですが、飛びながら撮る様々なテーマの写真についても、その1行の説明を応用問題を解くように考えたいと思っています。

フライトについても、写す対象についても、少し勉強した成果といったものを反映できるといいと思っています。

(2002年冬、瀬尾央)
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