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2002年4月25日 20:31
eTPnews 020425
ライヒマンの『クロスカントリー・ソアリング』日本語版発行の可能性は?


クロスカントリー・ソアリングの教科書は、日本の滑空界に必要ではありませんか?

とても惜しまれるのは、あの丸伊満さんが、ある程度の構想をもち、実際にそれを書き始めていたことでした。TP03でご紹介した、コンセプト『風を聴けU』が、そのひとつのかたちでした。残念ながら、コンセプト『風を聴けU』は、コンセプトのまま、プロトタイプのまま、完成することなく終わってしまいました。あれが実現していれば、ぜひとも英語版を作って国際舞台に打って出たいと思ったものでした。かえすがえすも残念なことです。

国際的にみて、クロスカントリー・ソアリングの標準教本となっているのは、今もなお、ライヒマンの『 Cross-Country Soaring 』のようです。著者ライヒマンは、やはり残念ながら亡くなりましたが、理詰めでクロスカントリーを考え、それを世界選手権の優勝という事実で実証した、希有の人でした。世界選手権での優勝時、彼は1,000時間に満たない飛行経験しかありませんでした。

TP編集部では、この本の英語版を発行者のSSA(米滑空協会)から取り寄せ、過去数年来100部ちかく販売いたしました。まだまだ、十分な需要があるように思います。そういう実績をふまえても、もし、これが日本語で読めたなら、もっと多くの関心をひくのではないか、と考えています。

そうしたなか、この本の日本語訳が行われていて、ほぼ完成の域に達したということです。
英語版をベースにした訳ですが、日本語訳が進む過程で、ドイツ語版から英語版への翻訳では、いくつかの部分が、おそらく手抜きだったのではないか、という指摘もされていますから、翻訳の精度はかなりのものといえましょう。その努力に報いるためにも、なんとかこれを出版し、世に送り出したいと考えています。

書籍の発行には、いろいろなコストがかかります。
しかも、あの本は、不思議な作り方をしていて、図版の中に青と赤の矢印などが入っていて、全編モノクロのトーンなのに、コストのかかるカラー製版で作らねばならない仕様となっています。作るとなれば、そこも忠実に日本語版として再現したいと思っています。

総合しますと、ベーシックトレーニングの教本、『風を聴け』と同じような価格帯(予価4,500円とします)の本で、約1,000部の確定的なご予約があれば、出版が可能かな?と思案するところにあります。予価は、予想するページ数が、制作の過程で増大した場合、変わる可能性もあります。

ですが、ともかく数なのです。
そこで、これから、署名を集めるようにして、1,000部の予約を募りたいと考えています。日本語版が出れば買うよ、という意志をお持ちの方は、ぜひ予約のメールを下さい。それには、お名前、郵便番号、ご住所、電話番号を書き添えてください。

1,000部の確定的な予約が集まれば、プロジェクトをゴー・アヘッドさせたいと思います。1年経っても集まらなければ、たぶん断念することになるでしょう。そのため、これから何度も、日本語版『クロスカトリー・ソアリング』はいかがですか、とお尋ねするかもしれません。『風を聴け』とともに、そのアドバンス課程のクラブの指定教本のひとつに採用していただけたら、とても助かります。そのためにも、ぜひ出版の可能性をクラブで話題にしてください。ウチはまとめて何部だよ、と言っていただけると助かります。

そんなわけですから、いつ発行、という確定的なお話はできません。ともかく1,000部という数が勝負です。発行が決定した段階で、今回署名的ご予約を下さった皆さんには、再度ご購入の意志を確認させていただきます。ぜひ、ご支援をお願いいたします。
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