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5月4日の朝は比較的遅くゆっくりだった。
ウェーブ・ソアリングのSF-28が修理のため大利根に運ばれる。みんな大型トラックへの搭載を手伝っているが、こちらはクリオネの準備がある。が、よくよくパーツを調べたら、たった1本、50cmほどのケーブルがない。これも大利根に駐車した車の中らしい。げんなりしたが、その間に積み込み作業は終わっていた。

それならば地上撮影をするか。ここ1年来写真に凝っているという翼クンと、RWY10の北側に歩いていった。
この日、アクティブはRWY28であるが、これは離陸に使われ、着陸は風が弱いため、乱流を避け、上り坂のRWY10が使われていた。滑走路の北側にいけば、曳航離陸するグライダーの背景に安房山か乗鞍岳か、雪山が背景となるし、着陸機は北側からの撮影だから浅い逆光かもしれないが、白い機体ならばかえって陰影がつきやすい。


さて、滑走路を横断する。ハンディの無線機はない。田舎飛行場にグライダーだから、場周を見て勝手に渡ってもいいのかもしれないが、携帯電話で関係者に断りをいれて渡った。何でもかんでも携帯のこのごろである。

朝、飛行場に来るとき立ち寄って、ハイオクの配達を依頼しておいた給油所のお兄さんが12:00に来てくれるという約束だった。以前は、配達料の500円とか付加された気がするが、今や地の人であるウェーブ・ソアリングの山中さんが、「オイ、頼むな」と一言口添えしてくれると、そんな扱いではなくなった。
3缶頼んだが、午前のミッションはキャンセルになったため1缶減らしたが、実際に給油すると、それでも10L以上余ってしまった。余ったハイオクは、修理終了後のSF-28へのプレゼント。取り置きの燃料を貰ったりしているし。

弁当を食い、イザ出陣。13:29離陸。日没30分ないし1時間前に大利根に帰着する計画。

8,000ftくらいまで上げると、中航連のLS6がいた。
「南東に向けて真っ直ぐ飛んでくれますか?」
そうすれば、画面に乗鞍は入らないが、ずっと北の穂高岳、笠ヶ岳、さらにその奥の野口五郎岳など、北アルプスの北アルプスらしい背景が得られるはずである。
乗鞍の山頂まで残すところ3kmくらいのところまでLS6をチェースし、それなりに満足した。その他の機体は?
DG-600が穂高方面で飛んでいたが、状況は渋そうで、槍ヶ岳方面にはちょっと時間がかかりそうであった。では、長野組や韮崎組は?
やや遅い時間だからか、既に多くの機体が八ヶ岳に入っていた。

「翼クン、それなら八ヶ岳に向かおう」
「分かりました」
「乗鞍ローカル、JA09AW、一時乗鞍を離れて八つ・南アルプスに向かいます。また、戻るかもしれません。よろしくお願いします」
HDG八ヶ岳・赤岳。諏訪湖アビームくらいで、長野組はもっと南下している様子なので、針路をさらに南に向け、HDG南アルプス・甲斐駒ヶ岳。こちらの到着時には、彼らも小淵沢の谷渡りを終えているだろう。

駒ヶ岳上空でホールドし、至近の機体を探ったら、どうやら石山ディスカスbTが、南アルプスの南下を始めたようであった。呼びかけ、探し、北岳に近い小太郎山付近で捕まえた。
「HDGをちょっと西に振ってもらえると、背景に山が大きく入って助かるんですが・・・・」

「いいですよ」
稜線の西側を伝っていくことが一番リスクが小さいが、石山bTはそれをずっと迂回するように山頂を伝うラインから離れてくれた。おかげで絵は狙い通り。
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