Welcome to AIRWORKS HP
HOME Turn Point 空遊録 編集長日記 Collections Contact
Back
 (1)

過去2〜3年、G109で九州に飛んできて、上空から空撮したターゲットを、地上でそのものを見たくなった。誌面で何かを物語ろうとすると、どうしても空撮写真だけではもたないのだ。それが何かを上空からの写真だけでは語り尽くせないからだ。また、それが本当にそれなのか、確かめたい気持ちも大きい。
九州西部を一巡してみるか、と4日間の旅に出た。

かなりの強行軍だが、まわったのは、神話の高千穂神社、天安河原、装飾古墳であるチブサン古墳、安藤忠雄が設計した熊本県立装飾古墳館、国内最後の内乱である西南の役の激戦地田原坂、銀象嵌太刀が出た江田船山古墳、本渡の明徳寺、有家の切支丹墓地、原城跡、島原城、吉野ヶ里、岩戸山古墳、鞠智城、などである。

使ったのはデジカメ。ストロボも三脚も使わなかった。それにしても、新しい機材は便利。カメラバッグも大幅に軽くなったし。
「アンタのは、一眼レフでもアマチュア用の600万画素だから、早めにお蔵入りにしないと駄目かもね?。テクノロジーが高度になれば、トータルバランスがとれているメーカーに軍配が上がるよ」
と揶揄しつつ、ライバルメーカーの機材を愛用する写真仲間もいるが、いいか、写真の糧は機材ではなく、好奇心なんだぜ。機械が撮るんじゃなくて、人が撮るんだぜ。問われるものは、術としての側面だ。そこを分かって言ってほしいなぁ、と思う。

これは編集長の趣味の世界で、グライダーも飛行機も出てこないが、試用報告を兼ねて、旅の写真帳を少しお見せしようと思う。



高千穂峡。天孫降臨の地として名高い高千穂だが、町は宮崎県北部(空港は熊本が最寄り)、高千穂の峰は南部にある。どちらも火山列島の特徴を色濃く反映している。
高千穂神楽。毎夜、観光客を対象として高千穂神社内の神楽殿で1時間4番(手力雄の舞、鈿女=うずめ=の舞、戸取の舞、御神躰の舞)の公演がある。手力雄(たぢからお=写真)は、お隠れになった天照大神の居場所、天の岩戸を探し出す所作を舞う。 所在がはっきりした岩戸の前で面白おかしく舞い、天照大神を誘い出そうとする鈿女の次に、手力雄が岩戸を取り除く勇壮な戸取の舞(写真)。これに引き続いて、イザナギ・イザナミの2神が酒を酌み交わし、抱擁し、夫婦円満を象徴する御神躰の舞、すなわち「国生みの舞」がある。
鬼八を退治する祭神ミケヌノミコトを表現する高千穂神社本殿彫刻。鬼八は天孫族に対立した土着縄文人の後裔か。 八百万の神々が集まり会議をしたと言われる天安河原。岩窟は天の岩戸を彷彿とさせる。おびただしい石積みは、あらたかな霊験を想起させる。
「あまてらす」と手書きされた土産物屋の店先。
 |  | 
TOP
TOP | about AIRWORKS | 通信販売について | Contact

Copyright Hiroshi Seo All Rights Reserved