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アメリカのテレビ番組「ヒストリー・チャンネル」で放映されたものをビデオ化した、50分の記録映画です。

タイトルは『自殺任務・・・・沈黙の翼の戦士』といったところでしょうか。第2次世界大戦期の「侵攻輸送グライダー」「兵員輸送グライダー」に関する内容です。

こうした輸送滑空機は、10名程度の武装兵員を乗せ、曳航機にはC-47(DC-3)や双発爆撃機を流用し、敵の背後に強行着陸(アウトランディング!)し、奇襲をかけるものでした。機体の性格から、そのミッションは片道飛行にしかなりえません。

シシリー攻撃、ノルマンディ上陸作戦、クレタ島攻撃などで実際にミッションが行われましたが、中には、曳航からの離脱が早すぎて、岸にたどり着く前に海にディッチングしたり、常にアウトランディングを強いられ、しかも敵の砲火が待ち受けていることもあるところへの強襲ですから、兵士の生存率も非常に厳しいものがあったようです。

このビデオでは、改めて、こうした木と鋼管と羽布で出来た兵員輸送大型グライダーは本当に有用だったのかを問い、生き残ったパイロットや兵士にインタビューするとともに、機体製作状況、訓練状況、戦場各地の貴重な実録フィルムをつなげて、その実像に迫ります。

以下の機種のうち、日本やソ連のものは登場しませんが、かなりの部分が見られます。

<独>
・Heinkel He 111Z, glider-tug (2 × He 111特殊曳航機)
・DFS 230 Lastensegler transport glider
・Gotha Go 242, transport glider
・Messerschmitt Me 321 Gigant, transport glider
 (文字通り巨人)
・Junker Ju 322 Mammut, transport glider (prototype)
<日>
・Kokusai Ku-7 (tank carrier)
  Buzzard= Allied code name ク-7
・Kokusai Ku-7 Manazuru
・Maeda Ku-6 Sora-sha (later name Kuro-sha)ク-6
<米>
・Waco CG-4A(このビデオの主役?)
<英>
・GAL 49 Hamilcar
・Slingsby T.18 Hengist
・AS 51 Horsa
・GAL 48 Hotspur
<ソ連>
・Yak-14 Mare (NATO code name)
・Tsybin Ts-25 Mist (NATO code name)
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