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/270×235mm、272ページ
ドイツ語
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(P.F.Selinger)
2003年はフルラインの滑空機メーカー、シュライハーの設立75周年でした。それを記念して出版された豪華な1冊です。
判型は270×235mm、272ページ(巻末にカラー写真のみの32ページを付加)でズシリと重く、カバーをとると布張りの表紙に同社のおなじみのマークが箔押されています。
本文は全編ドイツ語ですが、写真はもちろん多数掲載され、それぞれが該当機種を物語る「なるほど」と説得力ある吟味されたものです。
3面図、ポーラーなどの図版、類似機・派生機との比較もされた諸元表なども掲載されています。
ホールス・デル・トイフェル、アンフェンガー、SG38といったプライマリーから、コンドルに至る戦前を概観したあと、戦後のシュナイダーのES49、グルナウ・ベイビー、いわゆるKa4の前に存在したシュライハー自身の手になるレーンレルヒ、などに言及。
そして設計者カイザーが登場。カイザーが工場の片隅でひとり自作するKa1は象徴的です。
Ka6のコンセプト、Ka6EにつながるK10、さらにK7やK8が紹介され、K11、K12、ASK14などの動力装備機の紹介、設計者ワイベルの参加とプラスチックへの移行。初期のガラス繊維の撚り方、ASW15のバルサ・コア、ASW20の凝ったフラップや吹出しなど興味深い写真が掲載されています。
そしてオープン機ASW17や22をもたらした新たな技術革新と、それと並行するASK13や18など既存技術を無理なく使った汎用機の生産が語られ、最新のASW25、26、27そしてASW28に至る全機種が並びます。(ちなみに、機種の命名の仕方も一時期に境があって、K7、K8であって、Ka7、Ka8じゃないんですね)
ページをめくり写真を見るだけでも、本書はメーカーの協力を最大限に得て生まれた、シュライハー製機を語る決定版としてお勧めです。
シュライハーのHPでも、本書は真っ先に紹介されています。
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