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/248×303mm、272ページ
ハードカバー
英語
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(Martin Simons)
カラーの3面図でご好評を博したマーチン・サイモンズの「SAILPLANES 1920-1945」および「SAILPLANES
1945-1965」の続編、「SAILPLANES 1965-2000」。
この本も3巻目に入って、いよいよプラスチック時代です。
■Akaflieg SB-8〜-13
■Alexander Schleicher ASW12 〜ASW28
■Schempp-Hirth Nimbus 1 〜Discus 2
■SZD-30〜-56
これら、最近の注目機に至る各メーカーのカラー3面図は、相変わらず圧巻です。
なお、日本機の掲載は、
■LAD Mita-3-Kai-1
■LAD SS-2
■Takatori SH-15
うち三田とSS-2については3面図が掲載されています。
ちらっと見た限りですが、カラーの3面図はなかなか有用です。Discus あるいは Ventusの aとbでは胴体のラインがどう異なるか、DiscusあるいはVentusの、2Aと2Bでは、胴体のラインがどう異なるか。そんなところが見えるのは3面図のいいところだと改めて思います。a
と bで23cm、2Aと2Bで37.5cmも異なるとは思わなかったし、ラインで図示されると、納得します。
同様に、LS3とLS3aの違いです。図示されたほんの少しのテール・ボリュームの違い。きっと、飛んでみると、たいそう差を感じるのでしょうね。
細かいところでは、LAK17やGenesis 2、あるいはそれらの基になった翼桁構造を最初にとりいれたMarske Monarch Cも掲載されていて、そのGraphite pultrusioncarbon rodsを使った翼桁の断面図が、機体構造では一番新しいところでしょうか、興味深いものがあります。
個人的なことを言うと、この本の掲載機の中では、71年の登場時に心ときめいた英国のSigmaに久しぶりに出会って、その時と同じように興奮しています。
これは製品としては成功しませんでしたが、21mスパンの金属機で、L/Dは46。テールブームの下にも伸びた垂直尾翼、凄く凝ったフラップ(中央翼の686mmのコードが927mmにもなる)など、とてもラジカルな設計でした。改めてみると、自重が600kgもあるんですね。
表紙は、乗ったことのある懐かしい機体でした。フランス・サントーバンのニンバス3D "EN"。と思ったら、表紙写真の説明ではニュージーランドで撮られたニンバス 4Dと書いてあります。主翼後縁が翼端部で前進しているのは 3Dだし、機体はそもそもFナンバーです。変だなぁと思って中を見ると、1995年の世界選手権で優勝したレイ・リンスキーの写真も掲載してありました。その乗機は写真説明にはNimbus 3と記載してあるけれども、写真を見ても、公式記録を見ても、4であることは明らかです。本場ドイツでも、まま間違いはあるのでしょう。
価格は、前巻「SAILPLANES 1920-1945」などと同じ価格(\8,000+送料)です。
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