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/AB判、ハードカバー
127ページ
英文併記
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(野崎敏彦 撮影)
「20,000ftから見た写真は、まさに神秘的で想像を絶するものでした」、「この景色を、風の音だけの世界で見られるなんて、なんて凄いんだ」、「上空での写真、滑空場の風景、地上からの雲etc.。グライダーを楽しむ者が身近に感じられるものでありながら、簡単には見ることの出来ない素晴らしい作品ばかりでした」・・・・・
感動の声は今もやみません。
冬の強い北西風が山岳を超える際、その気流は山岳の標高の数倍ものダイナミックな波動になることがあります。これを「ウェーブ」といいます。
これをとらえ、エンジンなしで、ジェット機にしか飛べない高度に至ることは、私たちグライダー・パイロットの憧れです。
野崎敏彦さんはさらに、高度獲得のみならず、関東平野から仙台の北へ行きかつ帰ってくるという、それまで誰も成しえなかった、ウェーブを使った500kmを越える長距離ソアリングを達成しました。
また、いつもカメラを携えて飛んでいました。撮影された写真がインターネットで発表されると、世界中から注目を集めました。そして私たちは、日本の空を強く再認識しました。
野崎さんの写真は、グライダーを本格的に始めたころに始まりました。グライダー仲間の活動を撮った写真や、フライトの手がかりとなる雲など気象の写真は、情感があるばかりか、いま、どうすれば最先端を行くグライダー・パイロットが育つのか、それを教えてくれるような気がします。
グライダーの可能性、しかも日本における可能性を、これほど具体的に物語るものはありません。
掲載写真には和文英文の解説を、限られた条件のなかで比較的詳しく記載しました。海外との交流にも役立つと期待しています。
「いかに自分を育てるか」を物語る著者の思いをこめた文章も、ハイレベルの滑空を目指す人たちに、よい指針となるでしょう。
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